[己が眉根をしかめた>>225をごまかすかのように、緩やかな笑みを浮かべて会釈する。]
……不出来な執事のご無礼をお許しくださいませ。
[去りゆくサイラスの背中に黙礼すると、マーゴットとサイラス、そしてメアリーがいた。テーブルから離れる。]
宴にいらっしゃるお客様も少なくなってまいりましたね。
お疲れでございましたら、ご遠慮なく。
[それから、壁際で所在なさそうに立つ、牧人とおぼしき娘に声をかける。]
ああ、それから、リンダ様。
もし替えの服を御所望でしたら、どうぞお申し付けくださいませ。古い城でございますから、古いデザインの服しかございませんが……貴女様の膚の色に合う服をご用意することも可能ですので、必要でしたらお声掛けください。
[緩やかに微笑み、リンダと名乗る娘を見る。
それは、今ここにいる娘の中では唯一「ドレス」を身につけておらぬ女に、希望するなら着飾ればいいという提案である。もしくは、宴に恐怖感しか無いことへの、せめてもの慰みか……]
(236) 2010/06/20(Sun) 12時頃