[ ス パァ―――― ンッッ!! ]
[そして再び開いた障子は、高い音を響かせて。
古いから壊れる?知った事か。
さて、彼は座ったままか立っていたか扉の前か。
そのどれにせよズカズカ大股で畳を踏みしめて、白の前に仁王立ちになるのに変わりは無く。]
お、…まえなぁ!
誰に許可得て、俺の家に上がりこんでやがる!
[そもそも三黒の家は対して誰の立ち入りも制限して居ないし、見られて困る物は何もない。
土御門の様に開発中の何かがある訳でも無く、幸々戸の様な家宝もなし。三黒の家の秘密は全て当主の身の内に。それ以外は普通の屋敷と、別な当主も部外者も好きに上げろと言い渡してある。
家に上げた犯人は機嫌の良すぎる麗亞という事は容易に想像がつく物の、こっちはそんな事知ったこっちゃないわけで。
というか、言うべき事はそれでは無い。
それでは無いのだが、口を突いたのは残念ながらそれだけで、
何時帰ってきた今までどうしていた急に何で等の疑問の数々と押し寄せた感情を、全て不法侵入の文句に当てていただろう。
不法侵入でも無いのだが。]
(234) mzsn 2015/09/25(Fri) 04時半頃