ま、多分ペットくんたちのモノも混じってるんだけどさあ。
[と言いながら目の前の少年の右腕に視線を移す。
どうやら彼のペットくんは今は不在のようで、そこには何も見つけられなかったが]
…あ、そうなの?カイルも、ってことはまた逃げてきてんだねぇ。
それとも、今日は菖蒲チャンとデートするための脱走ってやつ?
[12柱のなかでも幼馴染らしい2人の顔を同時に思い浮かべて、にやり。
初々しくてついちょっかいを出したくなってしまうけど、2人のことは嫌いではなかった。
相手の爆発宣言を聞くと、くすくすと笑う。
神宿での事件をひどく嫌う相手のことだからそんなことはしないんだろうけど、
冗談としても恋人を羨むテンプレートのような言葉を目の前の少年から聞くとは思っていなかったから
そのまま相手に押し付けたドーナツの箱に手を伸ばそうとしたところ、箱のなかにもうその姿がないことに気づいて、少し驚いた顔。]
ウチの領地でされても困るんだけど…っと。
ドーナツ切れちゃったか。
ね、どーせなら何か食べに行く?オネーサン奢っちゃうよん。
(234) 2015/09/11(Fri) 20時頃