[――便利屋の青年はまだ店内に残っていただろうか。筆が止まったのは、柔らかな夕陽が店内を照らす頃だった。疲れ切った目を瞬かせながら、ボールペンを鞄に収めては、伸びを交えつつ椅子から立ち上がる。] …… 回収、明日かな。[首を左右に傾げては軽い音を鳴らしつつ。乾いた便箋の下に、綴りたての便箋を重ね、ゆっくりとした仕草でそれを白い厚地の封筒に入れ、念入りにその口を閉じる。そうして、表に書かれた両親の名と住所を見つめ、切手の額を計算し直し――終わった、とばかりに浅く息を落とした。せめてとばかりに、占領していたカウンターの上を丁寧に片付けて。それも終わってしまえば、諦めて封筒を軽く握り、カウベルを鳴らした。――秋晴れの夕陽の元。カツン、と蹄が軽い音を立てる。*]
(222) 2014/10/11(Sat) 01時頃
sol・la
ななころび
下記の場所以外では、人狼議事内キャラチップ の利用を許諾しておりません。ご了承ください。
議事総合トップ 人狼議事lobby 人狼議事morphe 人狼議事cafe 人狼議事perjury 人狼議事xebec 人狼議事crazy 人狼議事ciel SoyBean Sangria @hello_giji @7korobi