―超回想―
あぁ?
[不死者の始祖が持って行けと言った太刀と手帳を渡そうとする女>>79に不審げな目を向けたまま、]
人の名を知りたけりゃ自分から名乗るもんだぜ。
…―俺様にはお前が男なのか女なのか、そこからまずわからない。
[男であろうが女であろうが関係のないことではあるけれど、目の前で姿が変わられてしまっては気色悪いなとそれが先で。
とはいえ太刀も手帳もいずれ何かの役にはたつだろうと思っていたので黙って受け取った。
『闇太刀《ヤミダチ》』は握った側からその力が身体へ流れ込む。
まるで魂を捕食したときのように"コア"に力が吸収されていく感覚。
元々の力が死神を模したものである。闇の力とも相性はいいのだろう。
そしてもう一つ、手帳を手に持ったまま、ふわと浮き上がる。]
俺様は行くぜ。戻った力を確かめたいからな。
[ニヤリ笑うと、振り返らずにその場を後にした。]
(220) 2010/09/20(Mon) 01時頃