[女装少年の手元からほぐれた糸がすべりおちる。
点々と地面をマイクは転がり、1、2秒後、マイクのあった位置に、唐突に『白くて人の形をしたものが』発生した
更に0.5秒ほどかけて、繊維が絡み合うような表面が顔の部分のみ滑らかになった。
顔だけならば人にしか見えない。
けれど胴体部分の多くは繊維がまばらに絡み合うような姿をしており、たとえるならば拡大鏡でみた不織布などが近い。
部分的に先程のマイクについていたのと似た大きな装飾がある。
頭にはロップイヤーのウサギのように、長く平たい繊維質の何かが垂れさがっている。これもまた、不規則な網目をもった穴だらけの何かだった。
体が露骨に人ではない。
ゆえにそれは人間くらい大きな人形が唐突にそこに現れたようにみえる。
そして奇妙なことにその人形は言葉を話した。]
変更が完了しました。
人手であるイースターに何をご希望ですか?
(219) 2020/01/06(Mon) 12時半頃