――食堂――
ご不満でいらっしゃるので?
[態度よりも先に館に対する不満>>171が出たのに、軽く瞬いた。
館は上級のものだとこの目に映っていたからこその、あの賛辞であったのだから。
続く言葉で理由を納得はするものの、代わりに僅かな訝しみが胸の奥に産まれた。
王国の王子。半信半疑とは行かないまでも、九信一疑程度は信じがたい。]
なんと、王子様でいらっしゃる。それは失礼をいたしました。
しかし一小市民にまでそのようにお言葉をいただけるとは恐悦至極。
[こうした反応>>172を見られるのは確かに思惑通りなのだが、どこまで事実か、真実に一国の王子であるのならば改めるべきだろうとも思う。
思うのだが、如何せん女性にかける優しさと同輩頃に向ける気安さ、後は慇懃な素振りばかりを身につけてしまったから改め方に思い至らない。
ひとまずは陳謝と頭を下げ、《HERO》に思いを馳せる面々の言葉を聞いていた>>174。]
(219) 2014/06/06(Fri) 02時半頃