―中庭―[月の明かりが落ちてくる。煌々と冴える明かりも好きだが、どちらかといえばふんわりとその光が仄かに霞を描く朧月夜のほうが好きだ。冴えすぎる光は、誰かの秘密を暴いてしまいそうで。さくさくと芝を踏む音を立てて、足は進む。ふと、誰か>>205に名前を呼ばれた気がして視線が、動きが、動きを止める]
(217) 2018/05/18(Fri) 12時頃