え、あ、はい。
[この後の予定と目的地>>198が告げられポカンとしている間に、とどめと言わんばかりのお誘い>>200の言葉。
意味を理解できるくらいには大人だったし、彼に抱くのは間違いなく恋だった。
だから咄嗟に今朝の身支度の様子を思い出していて、慌てて頭を振る。
返却したマフラーを片づけに行く背を見送る頃には彼の言葉が芯まで届いて、両頬を手で押さえなければならなかった。]
交換、かぁ。
[熱を持った頬を隠すつもりが、口から漏れたのは喜びを隠せないふにゃふにゃした声だ。
先走ったかと思ったことが、同じ足並みだった。
それがどんなに嬉しいことか、彼はまだ知らないのだ。
両頬に手を当てたまま、人差し指一本を彼の背に向ける。指を軽く上に弾いた。]
望むところです。
[誰にも気づかれないよう撃ち抜いて、誰にも聞こえない返事をする。
この先は彼にしか教えられない、内緒のお話。*]
(217) Pumpkin 2019/12/04(Wed) 21時頃