[飛車の動きを見詰めながら、鳴瀬に語りかけるは、以下のこと。
まず、消えた4人は無事であること。
それは日向(ひなた)のお陰であること。
次に、日向(ひなた)と日向(ひゅうが)は、同一人物であること。
日向(ひゅうが)は、失恋の哀しみに応じて力を強くするけれど、日向(ひなた)は逆の想い(恋による安らぎや幸福)があれば日向(ひゅうが)を押さえられること。
互いに想い合っていれば、日向(ひなた)によって逃がすことが可能らしいこと。]
けれど、ずっと可能という訳ではないようです。
日向(ひなた)が日向(ひゅうが)を押さえるのはとても大変みたいで。だから、楓馬や大須のように、誰かに思われていると判った者は、逃がしたみたいですね。
皆を逃がすことが出来れば良いけれど
そうでなかったら……―――。
[残った者は、恋獄の焔に焼かれてしまう(日向(ひゅうが)の牙にかかってしまう)と。いつもの言葉足らずで、しかし、いつもよりは長文で。]
(215) 2011/05/21(Sat) 22時半頃