― ラウンドツー→1010 ―
……どの口が言ってンだか。
[次はミッションにかこつけて、この建物にバイクで突っ込んでやろう。
死神の言葉>>@73に、内心そう誓う。失業しやがれ。死神が副業に励んでンじゃねェ。
挨拶もなく、コドモが乗り込んだ>>214のを確認すれば、発進。
ちらりと見やった横顔は……眠っているのだろうか。
寝てンじゃねェよ、とは思ったものの、彼の体力のなさはここ数日で充分に目の当たりにしている。
声をかけるなどと野暮なことはしないが――死体でも運んでいる気分である。楽しいドライブではない。
また、舌打ち。お子様に聞こえたかは分からないけれど。
やはり丁寧とは言えない、けれど先ほどよりはほんの気持ち程緩めのスピードで、
二人ぼっちの珍走団は派手な音を轟かせ、音の聞こえる――1010の方面へと。
――もちろん、ミッションが既に佳境を迎えていることなど、つゆ知らず。*]
(215) 2015/03/12(Thu) 00時頃