え、えーと…
[彼女の言葉と行動を、どう解釈すればいいんだろう…?
すごく積極的だ、という事はわかる。
ただ、自分は何の取り柄もないし、今まで特にモテてもこなかった。なのに、自分にこだわるのってなんだろう…?
名前がベネットだから?…うーん…
目の前にいる彼女にかける言葉を探すも、なかなか思いつかない。左に首を傾げ、右上に視線を泳がせながら頭を掻く。
時折彼女を盗み見るようにチラチラと伺っては、すぐに視線を逸らす。
新手のナンパか。
けれど、必死な様子を見るかぎり、あまり遊んでいる風にも見えない。
実は真面目なんだとして、言葉の意味を考えると、……その、…すごく光栄、なんだけど。
体温が再び上昇し始めた頃に、二人の間を寒風が通り抜ける。身をぶるっと震わせて、咄嗟に両手を口元に当てると]
ハックション!!
[盛大にクシャミをして、ずずっと鼻をすすった。両手でコートの襟を掴み、首元に吹きこむ風を防ごうと襟を閉じてから、ポケットの携帯を取り出す。まだどこかで騙されているような気がしないでもないけど…]
(212) vitamin-girl 2011/11/28(Mon) 22時半頃