……俺、なに書いてんねん。
[大好きとか書いた気がする。確かにレティーシャの素直な気持ちではあるけれど、相手の返しだってレティーシャに対するものだとわかっているけれど、うっかり我に返ってしまっているせいでとても恥ずかしい。
そして次の段落を読んで、今度こそ完全に固まった。寝起きの頭に、ゆっくりゆっくり言葉がしみこんでいく。
『あの時のレティーの中身が君じゃなけりゃ、俺きっと戻れてねぇや。』
]
……なんや、これ。
[胸がなんだかぎゅっとするような。目の奥が変に熱いような。
自分が、すごく嬉しいのだと気づけるまでに、しばらく時間を要した。
だって、レティーシャだから好きって言われるんじゃなくて。
そこそこ強いから尊敬されるんじゃなくて。いつでもONできるからよく誘われるわけでもなくて。
中身を見ていると、誰かの役に立てたと、こんなにダイレクトに言われたのは初めてだったから。]
(209) HISANO 2011/02/28(Mon) 20時半頃