[何もなくないと気付いても>>194きっとジェレミーにその理由は分からないのだろう
女性と話す姿を見ればいつも邪魔しているが、ただいつも通り悪戯していると思われているように見えたから
何も返さずに抱き締められる、嫌なのに、言うことは出来ない。そう幼子は苦しむ
子供というのは大人が思っているより聡いものだ。自分以外に関心が向けば、すぐに気付く]
そうだったかな……ごめんね
[周りの妖精達と比べればほんのちょっとしか生きていないけれど、幼い頃のことはあまり覚えていない
贈り物を壊してしまったとしてもそれも大切な思い出なのに>>195忘れてしまうような悪い子だからこんなことになったのかもしれない、と思った]
……違うもん
[使うから欲しいんじゃない。そんな風にねだって貰っても、気持ちは晴れない
悲しくて、彼が自分を置いて行ってしまうような気がして、恐ろしくて
緩められた腕の中恐る恐る顔を覆う手を外し近くにある金糸の妖精の姿を見ても、怖い夢から覚めた時のように安心は出来なかった]
ジェレミー、どこにも行かないで
[独りぼっちの迷子のように寂しげな表情で精一杯の言葉を口にし、その頬に唇を触れさせる]
(209) 2014/05/12(Mon) 17時半頃