[仁右衛門が、突然がくりと落ち込んだように見えて、目を瞬かせる。どうしたのかと首を傾げているうちに、いつもの調子に戻ったように感じて、ほ、と息を付く。]
えっ、え…そう、なのですか!? そんな、ま、末代まで恥を…!それは大変なのです…! で、では焼き茄子を下さい。はい、ではその南瓜も。あと、その唐土も良いでしょうか。
[仁右衛門の言葉を額面どおりに受け取ると、仁右衛門に恥をかかせてはならないとまじめな顔で注文をした。
店主から包みを受け取り、仁右衛門が大量の包みを抱えて呆然とするのを見れば、噴出して]
あの、まだお買い物があるのなら、持つの手伝いましょうか?
これ、買っていただいたお礼させてください。
[くすくすと笑いながら仁右衛門の荷物を半分受け取ろうとする。付いて行くのを許されれば、その後、他の屋台を物色しながら、仁右衛門の屋敷へ向かうだろう**]
(207) 2011/09/12(Mon) 02時頃