[そんな折に、向けられた遠慮のない視線>>200に気づき、たじろぐ。
何か彼が呟いたようにも思えたが、少し距離があったために、聞き取ることは叶わなかった。
ただ、その笑みに薄気味悪いものを感じて、また一歩後ずさる。
災難続きだ。こんな所に連れて来られて、苦手なタイプの人たちに囲まれてる。
ピエロに安心感を覚えるって、我ながら末期だ。呆れる。
そんな状況でも、耳は音を拾おうと努めていたらしい。
茶髪の女>>203の言葉に、パッと顔を上げて、問いかける。]
あの、台所の勝手口、開かなかったですか
玄関は開かなくて、さっき、見に行こうかって言ってたところで
[もし試して、開いていたらこんな所にはいないよなあ、なんてことは分かってる。
勝手口なんてあった?気付かなかったわ、とか、そんな返答に一縷の望みをかけて食いつく。
食糧があった、という情報については、今のところ重要とも思わず、聞き流していた。**]
(207) 2015/02/02(Mon) 01時半頃