人狼議事

52 薔薇恋獄


【人】 会計士 ディーン

― 或る夏の日 ―

[ジージーとアブラゼミの声が五月蠅い中、学校へ向かって歩く。若干、通常より3割増しで眉間に皺が寄っているのは、暑さの所為だけではない。]

 補講か……―――。

[ぼそっと呟く声は低い。
今まで1度たりとて補講と名のつくものに出席したことはなかったのに。確かに、礼の件で日数が危うくはなりかけていた。それでも、自分が出て、同じクラスで同じ部員の楓馬が隣に居ないのは、迂闊にもあの後風邪をひいてしまった時期があったからか。]

 ―――……あっ。

[がらっと開けた指定された教室の扉。
監視の教師の姿が――……鳴瀬であることに気がついて、小さく息を飲んだ。どうにも、あれ以来、やはり少し間柄はぎこちなくなっている。視線があってもあわなくても、小さく会釈を向けて、席についた。

やがて配られるプリント。
そこまで難しいものでなければ、鳴瀬が回ってくるころには出来あがっているだろう。少し困った顔をして、採点される時を待っている。]

(207) mitsurou 2011/05/27(Fri) 21時半頃

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