[ 酒場で彼を見付けたとしても、 花瓶を置きに来ただけのわたしは 話しかけすらしませんでした。 そのうつくしいかんばせを さらりと揺れる金色の髪を眺めて ──── それだけ。 羨ましい と。 思うことすらおこがましいのです。 どうして話しかけることが出来るでしょう。 苦い気持ちを抱えながら そそくさ、その場を後にしたんでしたっけ ]*
(205) 2018/10/05(Fri) 22時半頃