[ この部屋で 自分と兄以外の存在を確かめるように 押し付けた額>>179から伝わる温度と鼓動は やっぱり影が差したままのように思う。 獣の中に彼女を見る彼と 鸚哥に兄を重ねる僕は ( …どこか、似ているのかもしれない。) 空気と 背中を伝ってきた笑うような声>>194は 高いトーンを保っているのに どこか…… ( でもこのひとのほうが、大人なんだろう。) 卑怯だ卑劣だと、競うようなものではないものを 笑い飛ばしながら自分を卑下する声に これが彼の 見の守り方なのだろうかと。 背中の向こう側の腕に 兄が向かうのを見ていた。]
(204) 2015/07/11(Sat) 22時頃