――祖母の家――[ばあちゃんは、いつもどこか悲しげな雰囲気をみにまとった人だった。 夏の、一番暑いさかりに決まって真っ黒な服を着て一日部屋にこもってるようなところもあったけれど、 いつでも僕には優しかった] 『おや、クリス。久しぶりじゃないかい』うん。ばあちゃん、これ……渡してくれって、頼まれたんだ『手紙? 誰からかねえ……』[黒さんから預かった手紙を開いたおばあちゃんは、目を見開いて。 最後には、目にハンカチを押し付けるようにしながら読んでいた]
(198) tamamh2 2010/08/15(Sun) 15時半頃