―ドラッグストア:キリシマユタカ―
[どの位話をしていただろうか。切りのいい所で五月が店を出るなら、「また御贔屓に〜」なんて、ひらり、手を振って見送った。]
…おぉ、そろそろ僕のシフトも終わりぃ〜。
[ちらり、時計に目をやるとシフトの終了時間となっていた。帰宅準備、とPCを片付けようとして―…掲示板を覗き込む。]
”Wisper”…ですかぁ。あんまりよくわからないんでやってなかったんですけどねぇ〜…。
[情報を入手するには有効そうだ、と。帰る前の少しの時間、骨ばった左手を忙しなく動かしてIDを取得する。
IDは、掲示板と同じ「KJ」。
件のトピ主が書いていた「SIMON」らしき人物を探し出すと、「フォロー」のボタンをぽちりと押した。]
……おやぁ。早速使ってみるんですか〜。勇気ありますねぇ〜…。
それは〜勇気か〜はたまた無謀かぁ〜…♪
[おかしな節のついた調子で、ぼそぼそと呟きつつ。白衣は着たまま、PCの入った鞄を肩から斜めにかけて。「お疲れ様でしたぁ〜」と、ふらりと店を後にした。]
(196) 2010/05/31(Mon) 16時頃