そいつはこのオレに手紙を書いてくれる。 だから、オレも手紙を書いた。 そんなことが、うれしいって、おかしいと思うかい?[薬屋に向かう途中、露蝶にニコラのことを聞かれればそう告げて、それはほんのり嬉しそうに。] オレは、それまで、みんなから嫌われ者だった。 まぁ、それは、今でも比較的同じなんだけど、 ニコラはそんなオレを心配してくれる。 いい友達だよ。 あいつは幸せになってほしい。[それは心底思うこと。 吸血鬼の長い一生の中で、自分とのやりとりは、うすっぺらな一ページだったとしても、 これから、のページをたくさんもっているはずの彼に、 より一層素晴らしい、これから、がきますようにと。]
(195) 2014/10/25(Sat) 17時半頃