[受けた注文>>140を違う物を作ってしまった事に気づかされて、
あの時豪語した言葉はなんだったのか。眉を下げ視線は手掛けた花籠に移して、謝罪をしてからお代は不要だと告げる。深く溜息を着いて最近の自分の生活を見直し、重たい口を開くのだった。]
仕事のしすぎなんかね、俺は。
よりにも寄ってお前の注文を間違えるなんて。
…お代はいらない。もらえるはずがないからな。
追い出されたなんて人聞きの悪い。
でもな、人生は何が起こるかわからないから面白いんじゃないか。
…っと、一体いくつ買ってきたんだよ。
随分と重いぞ、これは。誰かこんなに食べんだよ。
[受け取った手土産を友人の視界に入るくらいに持ち上げて見せる。
帰ると告げる友人は様子を察してくれたのか、「悪いな」と小さく言って有り難く手土産を貰い受けた。余計なことは友人には言わない。瞬時に感じた違和感も。ごく普通に友人と接した。]
(194) 2014/10/05(Sun) 23時半頃