― 保健室 ―[やわやわと動くプリシラの指に合わせて、甘い吐息と声音が唇からこぼれ落ちて。消毒薬の匂いのする室内に満ちては床へ落ちた。養護教師は気を利かせたのだろう。カーテンの向こうから、ごゆっくりの声のあとにパタンと扉が閉まる音がする] ふふ……。せんせ、いっちゃった。[くすぐったそうに。だけど心地よさそうに。とぎれとぎれの甘い声の合間に囁いて] ……ね、プリシラ。 「こんなこと」しちゃいましょうか?[強請る瞳は花の蜜に濡れたように。色を滲ませて。揺れる、揺れる]
(192) 2013/10/28(Mon) 18時半頃