え、あ、ありがとうございます。
[何か己の賢さを示すようなことを言った覚えはない。間抜けなことを言ってしまったことに対する皮肉ではないかとビクビクしながらも、応じた手の感触に強く握り返した。>>183
その感触は存外滑らかなものだった。筆を握り続けてきたことにより胼胝の出来た自分の指の方が不恰好なくらいかもしれない。
とにもかくにも彼と友誼を結んだ感覚に僕は綻んだ。]
僕と櫻子さんがですか…?
いえ、そんなことは。
[それとも櫻子のことをもっと知りたい、興味があると思うこの気持ちは彼の言う「懇ろになりたい」と同じ類の感情なのだろうか?]
可愛げのない花ですか。
それはそれで面白そうですね。
[その花は愛想がないのであろうか?
このような場所で愛想がなくてどうやって生きていくのだろうかと僕は関心を持った。]
(190) 2014/09/13(Sat) 22時頃