>>160 ローズマリー
[恥ずかしそうにしている彼女に気にした様子もなく微笑ましそうに見ている。ふと、胸中に何処かの国の少佐の禍々しい魂が宿った気がするが気にしない事にした。
席をつめようとしてくれる彼女に一礼して隣に腰かける]
俺も会えて嬉しいよ……。
君がどうしているのか、気がかりだったんだ。
数日会わなかっただけなのに、久しぶりな気がするな。
[「幸せそうな顔」と言うと少し頬が赤らめたような横顔にふっとベネットの事を思い出し、なるほど…と納得する]
戦争がなければ……か。
俺は今、避難命令が出て森から王宮の別邸に移り住んでいるんだが…
[そこまで話して、暗い話題を変えようと冗談っぽく話しかける彼女に同じく話題を変える事にした]
栗か…さすがに今日は持っていないがクッキーなら…。
[自分で食べると言うより、動物に与える用に持ち歩いていたクッキーを取り出して地面に欠片を投げる。
噴水広場の鳩たちが嬉しそうにクッキーに集まっていった]
(189) 2011/11/15(Tue) 16時頃