人狼議事

215 【誰歓】エンドローグ


【人】 星先案内 ポーラ

[最初に目についたのは、茶髪の頭。
ああ、制服を着ている、と少し間を置いて、その丈の短さに顔を顰めそうになる。

教室の大部分をテリトリーにして、手を叩いて大きな笑い声を立てるような人種が、苦手だった。
自分はそうはなれないから。髪を染める勇気はないし、スカートを短く折ってみたって、何かが違う。
あの、真ん中の輪には入れない。大きな声で笑えない。でも、クラスの"下の方"の人とは、一緒になりたくない。
ひとりで席について窓の外を見ていると、甲高い笑い声が耳について、なんだか馬鹿にされているような気がしてくる。
そういうもやもやから逃げ出したはずなのに、なんだか、急に教室の中に引き戻されたみたいで、気分が良くなかった。

――だから、本当の問題に気が付くのが、少し遅れた。]

(189) 2015/02/02(Mon) 00時頃

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