[じわじわと、顔に熱がのぼっていくのがよく分かる。
――ああ、君まで赤くならないで>>169くれ、意識してしまうじゃないか!
しまいには、プスプスと煙でも立ち上るんじゃないかと自分で思うくらいに、熱かった。
叫び出したい気持ちを堪えて、これまでの人生にないくらいに考えて、考えに考えてから、ゆっくりと口を開いた。]
わたし、相当に、ばかでどうしようもないですけど、
たぶん千秋さんが思っている以上に
[卑下が先に出てきたのは、きっと空っぽ人間の性だ。けれど、]
でも、ちゃんと、居場所、作れるように、がんばろうって思えたんです
だから、その、また、会いたいんです
次こそ、ちゃんと胸を張って会いに行きます
――なので、また今度、って言っても良いですか
[勢い込んだが、やはり、声はしぼんでいくようで。
ああ、慣れないのだ、こういうのは。
それでも、赤い顔を上げて、今度こそちゃんと真っ直ぐに視線を向けた。*]
(188) nabe 2015/02/14(Sat) 00時頃