[一度自分の元へ来たモノである。
例え今更故意ではなかったと言われようとも、もう包みも開けたし半分にも割った。
片方のチョコレートを口に運べば甘すぎないチョコレートとドライフルーツの風味、乾燥で増した自然の甘味が口内を満たした。]
……時間が被っちまったらコラボしてやってもいいぜ。
街中の菓子がオレ達の物になりそうじゃねぇか。
[なかなか悪くない。自分は金品は目当てではないことでもある。
半ばはジョーク、半ばは本気で告げて、さてと手を払う。]
オレはシーシャだ。
供物になっちまうからコイツで精算しておくぜ!!
[受け取るばかりでは寝覚めが悪い。
ロリポップチョコレートを二本取り出し、ひと振りで片方を青い薔薇に変えて二本ともに押し付けた。
精神的な借りはさておき。]
あばよ、そんでもしかしたら、またな。
[勿論菓子をただ薔薇に変えるなどという事をするはずもなく、振り返った自分の片手には齧りかけの棒つきチョコレートがあるのだが*]
(188) 2014/10/20(Mon) 00時頃