[騙していると返ってくる言葉に、小さく笑った。
懐かしい気持ちになる人との交流。会話。遊び半分。楽しげな。
全て全て、こちらこそ、全てが騙すためのもの、だ。
運び終え礼を言われると、いいやと首を振る。]
そうかい?
じゃあそうしよう
[無邪気な笑みは先ほどの艶やかな笑みとの落差を感じる。
こちらが素なのだろうか、と思いはするも、確信はできない。
ケーキを食べたのも久々だ。悪くはないなと思いながら、時折会話も続けながら。
食べ終えて一息ついて、空を眺めて。そろそろ部屋に戻ろうと思う頃合い。すまほをポケットへとしまった。どうやら彼女も戻るらしい。]
そうかい?
そこまで喜んでもらえると、こちらとしても嬉しいねえ
[楽しいと言ってもらえるのは悪い事ではない。お礼の言葉にゆるい笑みを返した。アイリスにも礼を言って、グロリアとカフェテリアの前で別れると、軽く伸びをしながらまた廊下を歩く。
そういえば、その間まったくすまほに触れていなかった。]
(186) 2014/09/07(Sun) 02時頃