――…本当に、いないよ。こんにちは、吉サン。
[姿勢を戻しながら、現れた来訪者>>134の姿に少し目元を和らげて。ペンを握ったままの手を、軽く持ち上げて見せた。
…不可思議な事件と噂に、彼の誘い>>102は繋がっているのだろうか。耳に届いた呟きを反復しつつ。そのどこか否定的な口当たりに、胸が騒めいた。]
…… ……――ええと、呼び寄せてごめん。
これ…が、先生に届けてほしい手拭い。封筒は、吉サンに。
[若干の折り皺が付き始めている手拭いと、厚地の白い封筒を取り出し、差し出す。
"鼬さんへ"と書かれた封筒の中身については、説明しなくとも大丈夫だろう。
気持ちばかりの紙幣を思い返しながら、相手の手が伸びるのを待つ。
受け取って貰えれば、視線は相手に向けつつも、足をカウンターへと運び。ヤニクが会いたがっていた事を記した便箋をその上に置いては、相手の元へと戻った。]
(185) 2014/10/10(Fri) 23時頃