[1人になっても火の前から離れずに毒を薄める為に煮込んでいく。薬師だからこそ毒を使う気にはなれなかった。足が付き易いと言うのもあるが、今回の様に全身の肉にまで毒が回れば他の家畜や、獣たちが食べれない。食べ物を粗末に扱う気は更々無かった。ようやく食べられるだろうと言う位は湯を取り換えた後、煮過ぎたせいでゆりの瑞々しさはすっかり失われたパサパサの肉を紫蘇の葉で包む。せいぜい一口で終わる量だが、これ位なら問題ないだろう]
(180) 2017/12/01(Fri) 00時頃