[先生は、先の2つの件については、パーティが始まれば降りていくと仰ったきりでした。
ただ、3つ目については…そう、肯定も否定もされませんでした。とするならば、あれはやはり何かの脅迫状だったのでしょうか]
……先生。もし何か不安な事があるのでしたら、どうか私にもご相談ください。
私は何かあれば、先生の恩義には必ず応えるつもりです。
私は、先生の…「食客」なのですから。
……失礼します。
[薄暗い部屋の中、ランプで照らされた先生の背中の影が揺れているのは、私には少々頼りなく、また不穏を否応にも感じずにはいられませんでした。あるいは、ポォの小説でロデリック・アッシャーの館を初めて訪れた主人公は、このような面持ちだったのでしょうか。
それはともかく、客間に戻ったならまず、石動さんに先生はパーティが始まるまで降りてこられないご様子である事を伝えた事でしょう。]
(177) 2017/12/14(Thu) 23時頃