[見上げる微笑みはまた歪んだかもしれない、乱れた髪はやはりそれを隠してくれただろうか。青が薄氷のように滲むのは、痛んだ傷と熱のせいにして。 ――少しだけ悲しかった過去を語ろう、本当はそんな昔の恋の痛みなんて、もうどうでもいいのだけれど。 ――少しだけ描きたい未来の話をしよう、先生を続けていたい、そこから先はまだ踏み出すことは出来ないけれど。そして、今、この現実のいたみを分かち合って、闇も罪も抱えたままで、それでもあなたと生きる、と伝えたい。]
(176) sen-jyu 2010/03/12(Fri) 03時頃