― 回想・救護室 >>144 ヴェスパタイン ―
心配してくれているのですか?
…まさかね。
[冗談を言いながら笑い、右手をあげて顔にかかった髪の毛を耳にかけてた。
そして右腕についた小さな傷を、腕を降ろす前に見て傷を確認する。]
これくらい平気です。
逆に手当だらけだったら起きた時に彼が驚きますから。
[傷だらけでもベネットは心配するだろうが、今はヴェスパタインに心配掛けないように言ってはみた。しかし彼は既に医師に頼んだ後。
医師がくれば消毒だけをお願いするだろう。傷に消毒が施されれば傷によっては消毒が沁みた。]
一人で外って…怪我をなさっているのに外に行くなど無謀です。
ましてや重症だったのに行くなんて…
無事であることを祈っております。
[今、出来ることは彼の友人が無事に帰ってくることを祈るだけ。
覗きこむ体制で俯いた彼の顔を見た。座っているからもしかしたら彼の表情は見えなかったかもしれない。]
(176) 2011/11/17(Thu) 11時半頃