[マガタマを簡単に渡すわけには行かないと言い放った“私”。“俺”は波風立てるつもりはないと鮮やかに累に対してホールドアップ。
仲違いなんて勘弁だった。だって少しでも話したり、食事を共にしたんだから]
ちょ、待って待って…おかしい。
石が餌なら、悪魔達に食われて減ってるはずだろ?
それならなんで昨日より悪魔増えてんの!
餌が減ったら悪魔だって用がなくなる筈なのに
って事はさ……渡した方が良いと思うんだよ
あの人はちゃんと依頼されてるんだし
俺達より詳しい人に任せるべきじゃないか?
[言葉は“私”へと向けたもの。
“私”は『依頼内容は調査であって収集とまでは言っていないだろう』と文句を言う。いや、それは多分暗黙の了解的なさ…と都合良い解釈を思考の中で並べたてる。当然“私”には理解されなかった。
外に出てもいないのに、悪魔の気配が多くなっている事と、“蠱毒壺”が分厚く高くなった気配を察知する。>>#1
そんな“俺”の性質が“私”に近づいているのを感じとった蛇がしゅるりと肩に乗った。]
(176) 2016/06/19(Sun) 13時頃