[打ち明けた秘密。フィリップの返事>>167に、そうよね、と私は頷く。ここから出て行くための、情報。きっと誰よりもそれを欲しがっているのはジリヤで、もちろん私も彼女の願いがかなうことを願っていて、でもだからこそ、迂闊には言えない。抜け駆けするつもりは毛頭ないから、いつか伝えるつもりだけれど、そのタイミングが難しいと思う。秘密を共有できた安心感。それだけじゃなく、側にある体温が、私を酷く安心させて。子守唄のような歌声に、私の心は凪いでいく。こんな風に眠れるなんて、なんて贅沢なのかしら。そう思ったのを最後に、私の意識は途切れた]
(174) 2015/07/13(Mon) 18時半頃