― 台所前→2階 ―
……逢魔が時。
[瑞希が呟いた言葉>>171を、小さく反芻する。窓の外の赤い夕陽を見つめると、その言葉が不思議な重みを持って聞こえた]
案外、本当に神隠しにでもあったのかもしれないな。俺たち。
そうするとここはなんだ。夢の世界か。
[自分で言ってから、その考えに身を震わせる。
莫迦莫迦しいと聞き流してた、噂話>>#0:2を思い出す。
思い悩んでいた人々が、突然消えたり。眠り続けたり。……死んだり。
嫌な考えを追い出すように首を振って]
もしここが本当に夢の世界ならさ。
目が覚めたら。あのカラオケボックスで。
なんだよー、合コンの途中で寝る奴があるかよ〜ってどつかれて。それで合コン再開。どんちゃん騒ぎして解散。
……そうならないかなって。俺思ってる。
[言いながら、果たして本当にそれを望んでいるのだろうか。と疑問に思う自分がいて。顔を伏せた]
(174) 2015/02/05(Thu) 17時頃