人狼議事

143 宵を待つ村


【人】 修道士 ムパムピス

― 集会所の外 ―

……昔、立ち尽くしていたら、与えてくれた人がいたんです。

[ヤニクに頭を撫でられ、気恥ずかしそうに微笑する]

[次に彼の口から出たのは、狼の本という言葉。…議題を聞いた今では、ヤニクの言う“狼”が人狼の事だと分かる]

あの本屋、そんな書籍も扱っていたのですね…
首無騎士だなんて、随分と仰々しい名前です。

集会所では…あの場に集まっていた若者の中に、…人狼がいるのだと。村長が宣言していました。
そして“この建物から出るな”とも。出て行った人の名前まで控えていましたよ。

私は、あの空気に耐えられなくて…修道院に戻らせてくれと頼んで、半ば強引に出てきた所です。
ヤニクさんも、村長や村の老人達に会ってしまうと、村から出られなくなってしまうと思います。

この騒ぎさえ終わったら開放されるでしょうが…終わりがいつ来るかなんて、分かりませんし。

[直視したくない出来事を語るとなると、口調も自然と苦みの滲んだものになる。最後の一言は掠れた声で付け加えた]

(174) 2013/09/14(Sat) 02時半頃

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