[『道中おいおい…』>>135
その言葉を聞けば、兄の考えを悟って。ぴくり、顔を向ける。
この先の行動を決める重大な分岐点。
土地勘がないため、協力を仰ぎたいのは同意だった。それに、もし相手のペアが嫌と言えば、流石の兄も引き下がるだろうとの予測はつく。
もう少し、その場の流れを窺っていようと決めて。
彼らに意識を向けつつ、マリアと名乗った定員>>@55にイチゴカスタードクレープを追加オーダー。
先に注文を受けていた2つを作り終えた後、自分の頼んだクレープ作りに取りかかる様子を、近くに行って興味深げに眺めたか。
手慣れたクレープ作りの腕は見事で。日本人の繊細さを感じ取れば、感嘆。
たまに出かけた近くの街のクレープ屋は、生地に穴が開こうが多少焦げようが全く気にせず。統一させる気も恐らくなくて、全て『オリジナリティ』の言葉で済ませてしまうような所だった。]
(173) 2015/03/11(Wed) 16時頃