……梟。
[本日二度目だか三度目だか。ポカン、と馬鹿みたいな顔をして、男は復唱する。
梟とな。またかよ、と、自分の捻くれた考え方が思い切り仇となっているのを知る。
そもそも、森の哲学者、とな。誰が知っているのか。事前知識が必要とは、なんというか。]
分かるかよ……。
つーか、トンネルんトコ以外にもいたのかよ。
[更に言えば、常夜と黄泉の関係性など知るはずもなく。好きだな、黄泉。
なるほど、出題者は赤髪の友人と見た。ついでに、一発カマしてやらなければならない相手がまた増えた。
げんなり。肩を落とし、気怠い表情を浮かべながらも、目に宿るのは、好戦的な光。
手の甲のタイマーは、未だにカウント・ダウンを続けている。]
……ン、まァ、シャクだが助かった。
これで足りるよな?釣りいらねェから。
[仏頂面のまま、適当に札を何枚か財布から抜き。
尚、この台詞は既に幾度か吐いたことがあるので、浪漫の実現とは相成らず。]
(171) 2015/03/14(Sat) 03時半頃