[楽しげに眺めていた光景も飽きて来た。
少しくらいなら、ちょっかいを出しても構わないか?と考えながら背に隠した【手段】の方を手に取る。
照準は階下の女。彼女に少しの悪戯を。
そう思いながら、かちりと、安全装置を外した。
だが、階下の青年の行動>>161により態勢を変える。彼がこちらに向かって階段をかけあがって来たのだ。これは面白い誤算だ。そう思った。
照準を女性から青年に変える。狙いは上がって来たとき。彼の【手段】のことを考えればチャンスは一度きりだ。]
──こっちに向かって逃げて来たのが、君の運の尽きだね。
[此方に気の付いていない青年に向けて、一発。
パァンと、乾いた音を立てながら狙うは、彼の胴体。
心臓を上手く狙うことは出来ずとも、何処かに命中していれば──そう思った。果たしてその弾は当たっただろうか、それとも]
(171) 2014/06/23(Mon) 21時頃