――さあ。先輩、猫みたいな人に会ったの?
[ 問われるのには>>152 お伽噺に疎い頭を素直に揺らす。眠りネズミ、帽子屋。おおよそ人を喩えるそれに思えずに、ただ並ぶ瞳に映る、自身の姿を確認しようとしながら。
自然に前後へと振られる片手に、さきほどより悦びの色を滲ませた声を聞いていれば。……深い満足とも、ただ諦観ともとれる感覚に視線を逸らした。
――今朝方に知った噂を問いに思い出せば、軽く尋ね返すのを相手はどう思ったか。]
別國。――……マカロン?
[ 料理メニューの記憶に関してもネジが飛んでいれば、ただ知らないと首を振る。聞いた事があったかどうかすら疑問ではあったが。
指先で丸く輪を作ってみせるのには、細めた暗灰色をただ傾けた。遠い異国の食べ物。曖昧に、ただ思うままに進ませる足取りに、どちらともなく引く手に。
耳元で流れる>>153 お伽語りのような口調には、短く緩く相づちを打つ。]
(171) 2014/10/03(Fri) 22時半頃