[ 「おかえりなさい」と言って、 「ただいま」が返って来ることも随分久しぶりで。>>157 浮かべられた、いびつ。 それが今の彼なりの笑みなのだろうと、私も笑うの。 >>158隣で鳥を覗き込んでいた彼から視線を感じれば、 顔を上げるけれど。 視線を一瞬でも交えることは出来たかしら。 出来たのなら、私は彼の双眸を見つめて口角を上げましょう。 そうしてエマさんを見つめ、首を振るの。>>161 ] いいえ、説明はあまり……。 ああ、でも、…やっぱりそうなるんですね 大丈夫かしら……。[ 最後の言葉は独り言ちるように。 家へ帰れると信じて疑わない私は、解放された後のおば様の機嫌を思って溜息を零すの。 3羽の小さな鳥たちを、再度見遣って ]
(171) 2017/02/16(Thu) 22時半頃