― 約1ヶ月後・自宅 ―
[あの後、誰と何度身体を重ねたか。
受胎確認などの検査が終われば、定期的な検診を受ける条件で解放されただろう。
検査の際、素手でマッドな医者を殺しかけたのは、不可抗力。
腹に宿ってしまった子供を産むにしても産まないにしても、この医者を殺せばわからない事がでてくる、と。
そう誰かから説得されなかったら、優秀な情報部員である軍人は、貧弱な老人の一人くらいたやすく殺していた可能性が高い]
……タバコが吸いたい。
[禁煙パイポを咥えて呟く軍人が、以前から住んでいた一軒家に帰ってきた際。
ロビンやラルフ、ヴェスパタインは一緒だっただろうか。
もともと、通いのハウスキーパーがいる以外は独り暮らしの家。
(射撃訓練場がある以外は)資料など、仕事を家に持ち帰らない主義だから、誰に見られて困るようなものもなく。
亡き祖父から譲られた家は部屋数も多いから、3人や4人や5人同居人が増えたところで問題はない。
出産を終えて落ち着くまでは有給での休みを押し付けられたので、仕事もなく。
妊夫でも構わずにエロいことをする以外は、新聞を読んだり射撃訓練をするくらいしかやることはないだろう]
(169) mitunaru 2013/01/27(Sun) 04時頃