ああ、でも、これがまた完成したということはだよ?
王都の外はもっと大変なことになってしまっているということだよねえ?
そんなところに我が子を放り出して…僕は、僕はなんて無慈悲な父親なんだっ。
[ばたばたと店の奥へ駆け込んで、椅子の上で膝を抱える上級天使。
これが本来の姿に戻れば堂々とした3対6翼の天使だと誰が思うだろうか。]
けど、それでも僕は…助けるわけには、いかないんだ。
あの子の、ために……。
[上級天使は膝を抱えてしょぼくれる。
本来なら純血の天使に継がれる世界の観測者《ホロゥ・スコルプス》の記憶が
自分の娘に継がれたことを知ったときはその責の重さに心を痛めた。
けれど、今自分が助けてしまってはきっとあの子は甘えたままで終わってしまう。]
愛情と甘やかすことは別なんだっ!
わかってくれ、コリーン!!!
[そして、そこに、城からの使い>>155がタイミング悪くもやってきて、
店の奥で両手を広げて大袈裟に嘆く店主を見てぽかんとすることになる。]
(169) 2012/02/07(Tue) 16時頃