――お前の本能との心中に、他人を巻き込むな。[ディーンへ、殊更に強く吐き捨てた。彼の中でどんな感情の変遷があったのかは知らない。けれど、自身も保護者たる存在であったディーンが、本能に屈するかのように選んだのは、他人が保護する存在だ。――それは自らが庇護する者が奪われていく可能性さえも紡ぎ出して。]
(168) 2014/11/18(Tue) 00時頃