人狼議事

194 花籠遊里


【人】 看板娘 櫻子

[僕は書斎で、植物図鑑の頁をぼんやりと眺めておりました。
 その頁は謂わずもがな、咲き誇る櫻の樹木が写し出されておりました。
 色は褪せていましたが美しい櫻の咲き誇るそれに、僕はそっと指を這わせます。
 淡く色付いた爪が、本当の櫻の色を思わせます。]

 ……、っ。

[『蝶』の触れたその爪を>>148
 剥いでしまおうかと、爪に爪をかけました。
 ですが、力を入れることも僕にはできないのです。

 何時の時も可憐であれ。
 微笑みを絶やさず、咲き誇る花であれ。
 そんな誰ぞかの言葉が頭を過ります。

 優美な月思わす『花』と、可憐に花弁舞い落ちつる『花』と
 そんな風に似た歳の『花』と共に並べられたこともありました。
 花、故に。
 自らの価値を下げるような行いは、決して出来なかったのでございます。]

(167) 2014/09/13(Sat) 19時半頃

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