― 時間軸:ゴールデンウィーク目前の夜/金城邸 ―
[出てくる情報がいちいち突飛すぎる。多少世間一般の常識から外れた世界に住んでいる自覚はあったが、このミタシュと名乗った少女の言っていることは、男にとってもカッ飛んでいる。まるで異世界転生先の世界の話でもしているようだ。]
あー… あー…… …………
事情は、わかった。わかりました。
ひとまずわかったコトにしとく。
[眉間にあからさまなくらいの皺が寄る。それを開いている手で揉み解しながら、小首を傾いでいる相手に半眼を送る。]
… …聞き方変えよか。
今後の予定は何か立てられそーか?
なんもわからんが仮にホントとして、
知っとるトコに帰りたいとか、
なんかやらんとならんとか。
そのヘンの手掛かりになりそなコトとか。
[警戒は解き切らないながらも、隠さずに溜息をつく様子からは緊迫感は薄れている。これでファンタジー設定騙りの狐だったりしたら、随分バカを見ているとは思うが。]
(166) 2019/04/28(Sun) 00時半頃