人狼議事

194 花籠遊里


【人】 墓荒らし ヘクター

― 洋館廊下 ―

[さて、悪趣味の限りを尽くし、早速傍若無人に振舞った男は、夜が更けるまでの僅かな時間を持て余す。
最後に聞こえた焔の声は、気のないものだったが、十分だ。
彼は自分自身の誹りに酷く強いのだから、贅沢は興を削ぐ。

散策はゆっくりとした足取りなれど、背は伸びやか。
歩みは確かなもので、刻む姿だけは色街にそぐわぬ代物。

しかし、首から上はだらしなく欠伸を一つ噛み殺し、
開いた口元を掌中に隠して闊歩。

そうして、緩々と視線を持ち上げた先には、華を侍らす背の高い蝶が一頭在った。柳のようにしなやかなれど、彼も金子で花を購う蝶。>>163
男はニィと唇を歪め、歩みを重ねて朧藤に舞う蝶の傍へと距離を削ったのだった。]

(166) 2014/09/13(Sat) 19時半頃

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